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「ごぞんじ!月光仮面くん」1999 [テレビアニメ平成]

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〔1999年/日本/キョクイチ東京ムービー〕




かつて日本をサタンの爪から守った正義のヒーロー、
月光仮面のおじさんもすっかりおじいさんになり、
スクーターの形をした宇宙人・スクコとともに、
月でのんびり暮らしていた。

しかし、ある日、宿敵であるサタンの爪の孫が、
地球征服のため出稼ぎロケットに乗り、
地球に向かったという情報が入る。

それを追ってスクコが2代目月光仮面を探すため
地球へやってきた。目をつけたのが、
ごく普通の小学生の山本ナオト。

スクコに見出されて、2代目月光仮面となるナオト。
こうしてナオトは、授業の合間に抜け出して
近所の悪人を懲らしめたり、地球征服を企む宇宙人を
相手に、ドタバタな毎日を繰り広げるのだった。




1999年(平成11年)より、東京ムービー制作により、
テレビアニメとしてリメイクされたのが、
「ごぞんじ!月光仮面くん」。

過去の作品とはまったくといっていいほど、関連はない。
それはもう潔いほどに。

原因のひとつは全25話の脚本を担当したのが
あの!浦沢義雄先生なのだ。

浦沢先生と言えば、かつて日曜朝に放送されていた、
「美少女仮面ポワトリン」や「不思議少女ナイルなトトメス」
などで、その不条理な脚本が話題となった超個性派。

なんせ、神社のお札をFAXで送ってきたり、バス停が家出したり、
タクアンがサーフィンしたり、小学生女児に向かって、
「子供の産めない体にしてやる~!」などのセリフを吐かせて、
問題となるほど、我が道を行く脚本家なのだ。

先日放送された「仮面ライダージオウ」でもその不条理さは健在で、
マンホールのフタで連続殺人する精神異常者を描いていた。

そんな先生が描く月光仮面ワールドなので、
憎まず殺さず、許しましょうの川内テイストは微塵もない。

どこまでも通常営業の浦沢義雄アニメなのであった。




評価 ★★☆☆☆
nise!(14) 

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