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「超神ビビューン」1976 [テレビ番組関連]

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〔1976年/日本/東映〕




アクマイザー3の3人は人類を守るため、アクマ族を壊滅させた。
しかし、大魔王ガルバーの呪いを受け、
その魂はカプセルに閉じ込められ永遠の闇に葬られてしまう。

その隙をついて、大魔王ガルバーは妖怪一族を操り、
日本征服に乗り出したのだ!。

凶悪な妖怪バックベアードの呪いを受けた、
大学生・月村圭に妖怪研究者のダイマ博士は
七星壇の儀式を行い、全宇宙の最も輝ける星、
破軍星を地に降ろす。

月村圭は破軍星からザビタンの正義の魂と一つとなり、
神をも超えた存在、すなわち「超神」として生まれ変わった!。

同じくアクマイザーの魂を受け継いだ、
超神バシャーン、超神ズシーンとともに、
大魔王ガルバーの野望に敢然と立ち向かうのである。




変身ヒーローブームの最中、
あえて「変身しない仮面群像劇」を描いた異色作、
「アクマイザー3」の続編は正統派勧善懲悪ヒーロー物。

続編と言いながらも、前作とのつながりは
第1話終盤でのアクマイザーから送られるメッセージの
シーン程度しかなく、単独ヒーロー作品として
充分楽しめる出来。

「妖怪」「怪奇」番組としては、「悪魔くん」や
「河童の三平」を発展させた演出が随所に見られる。
第1話で主人公が呪いをかけられ、追い詰められていく
描写には底知れぬ恐怖を感じるほど。

楽しければ細かい事はいいんだよ!の代表である
脚本家、伊上勝先生によるシナリオもその最たるもので、
ビビューンは良しとして、あとの仲間がどうやって誕生したのか、
彼らのプライベートな部分等は一切描かれない。

妖怪退治トリオの結成も実にカンタン。
出合って3秒で自己紹介したら、もう「仲間」!。
このチカラ技の脚本=理屈抜きの楽しさは
近年の作品では失われたものだ。

それにしても、このネーミング。
「ビビューン」「バシャーン」「ズシーン」。
石ノ森章太郎先生のセンスには誰もついていけないのである。




評価 ★★★☆☆
nise!(16) 

nise! 16