「こはく」2019 [映画・邦画]
〔2019年/日本/FOOLENLARGE〕
長崎県に住む広永亮太35歳。
幼い頃に別れた父のことはほとんど覚えていないが、
父が借金とともに残していったガラス細工会社を
受け継ぎ、どうにか経営を立て直しつつある。
その一方で、かつての父と同じように離婚し、
ふたりの息子とずっと会っていない亮太。
現在の妻の友里恵とは幸せに暮らしているが、
友里恵から妊娠を告げられ、父親になることへの
一抹の不安を覚える。
そんな折、母の元子と暮らす兄の章一が、
街で父を見かけたと言い出す。
いい加減なことばかり言って仕事もせずに
ぶらぶらしている兄が、いつになく真剣な面持ちで
父への恨みも口にしたため、亮太は衝撃を受ける。
亮太は兄と共に父を捜しながら、自分たちと
別れた後の父の人生に思いを巡らせる。
二人は、唯一の手がかりとなりそうな元従業員の
住所を手に入れるが、その女性はすでに
引っ越していた。そもそも兄が父を見たと
いうのは本当なのか、と亮太は疑い始める…。
そもそも、いいトシこいて定職にも就かず、
フラフラしてる兄役を演じる「大橋彰」とは
誰なのか?
これか!!
おっそろしい!演技派だよ!この野郎!
「アキラ」と名のつく人間に悪いヤツはいない。
なにをやらせても超一流とは薄々気づいていたが、
アキラ100%の演技力がここまでのものとは。
2019年のバカデミー賞はすべてこのアキラ100%に
捧げるべきだった。100どころではない。
アキラ200%以上だよ!
本作の評価はこれだけ。
ストーリー自体は訳がわからない。
父は息子2人を捨てた訳ではない。
子どもたちは夫婦が別れる際に母親を選んだ。
捨てられたのは父親のほうかも知れない。
その兄弟のうちの弟もまた2人の息子の父で
あったのに、離婚してそれ以来息子とは
会っていない・・・。
なのにとっとと次の女を見つけてご懐妊?
どういうこっちゃ。自信がないとかほざきながら、
赤ちゃん誕生してんじゃん?
感動ストーリーに仕立て上げようとしてはいるが、
登場人物の掲げる主義主張と行動が一致しない。
本作の評価はアキラの100%演技と、
木内みどりさんのほぼ「遺作」となる点にある。
それ以外は観るべきところなし。
■本編出演 井浦新、大橋彰、遠藤久美子、嶋田久作、
塩田みう、寿大聡、鶴田真由、石倉三郎、鶴見辰吾、
木内みどり、城下弘貴、城下弘哉、石長由紀子、
野上唯子さんほか。
評価 ★★★☆☆
2023-11-22 12:00
nise!(20)