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「ウルトラマンブレーザー」第15話 朝と夜の間に 2023 [テレビ特撮令和]

ウルトラマンブレーザー.png
〔2023年/日本/円谷プロ〕




ゲントの息子ジュンの学校に、少し変わった
クラスメイトのアラタがいた。ある日、ジュンは
アラタの秘密基地に誘われる。

そこでアラタが描いた怪獣の絵の熱量と、
彼の自由さを受け、ジュンは心を開いていく。

ジュンが自主性をもって描いた怪獣は、
ガヴァドンと名付けられた。夜になり、
秘密基地に空から怪光線がふりそそぐと、
絵に描いたガヴァドンに生命が宿り始める…。




前回のハード路線を一旦休止し、箸休め的な
一本で、過去作の怪獣を出してリメイクを行う。

これはまぁ良いだろう。
しかし、ただでさえ少ない話数で「ブレーザー」
オリジナルの個性的な怪獣をどんどん打ち出して
欲しいと思うのは私だけだろうか。

今回登場するのは「ガヴァドン」である。

初代ウルトラマン第15話「恐怖の宇宙線」に
登場した、あの「ガヴァドン」

物語が進むにつれて驚きを通り越して、呆れてしまう。

怪獣のデザインはおろか、謎の宇宙線により、
子どもの描いた怪獣の絵が実体化。
ラスト、子どもたちがウルトラマンに怪獣を殺さないで
と懇願。ウルトラマンは怪獣を宇宙へと連れて行く…。

夜空を見上げるとガヴァドンの姿が星となって輝く。


唖然である。
半世紀以上前のウルトラマン第15話まんまである…。

これ、手間暇、予算かけて製作する意味があるの?
初代ウルトラマンの再放送でよくない?

しかも、原典の物語を改悪してしまっている。

原典では、夜空の星となったガヴァドンと子どもたちは、
年に一度、七夕の夜に再会できる…という夢のあるもの
だった。

「雨が降ったら、どうなるの?」という子どもの問いに、
夜空のガヴァドンの目からひと粒の流れ星が・・・。
それは涙だろうか?

しかし、今回のリメイクでは、この流れ星のシーンを
再現し「わかってるオレたち」を主張しているのだが、
唐突に流れ星・・・なので、何の意味も持たない。

ラストに至っても、原典は、無邪気に路上で絵を描く
子ども達の姿に防衛隊の隊長が、また宇宙線が当たって
怪獣化しないだろうな…というヒネったものなのに対し、
怪獣が散々暴れ回り、町が破壊された状況なのに、
ウルトラマンの変身を解除した隊長が息子のもとに
妻とともに走り寄ってきて「無事か!?」

そうかよかった!じゃあみんなでキャンプに行こう!

          


え、あんた防衛隊の隊長だろうよ?
なんで任務放り出して、息子と次の休日の約束してんの?

ドラマとしても、怪獣ものとしても物語が
破綻し過ぎである。




■番組出演 蕨野友也、搗宮姫奈、梶原颯、内藤好美、
 伊藤祐輝、加藤雅也、吉本元喜、安保匠、仁科貴、
 塩顕治、北野秀気、養田和裕、西泰平、赤妻洋貴、
 池田朋弘、牧野尊、大迫一吹、成瀬拓巳、渡辺聖、
 北村まあさ、久保酌吉、ナポリ、辻井亮平、小出朗、
 関根雄人、林諒一、桜井つぐみ、関智一、岡野真也、
 岩川晴、佐戸良丞、橘連夏、奥江昭生、辻本一樹、
 力丸佳大、齊藤辰馬、山田朝華、伊藤慶徳、藤山千恵梨、
 髙取青依良、宗像輝人、古川裕斗、松本琉李、
 佐藤貢三、三谷侑未、藤井健、美和優輝、浅羽義彦、
 東儀秀樹、東儀典親、白須今、堤博明、諸喜田智也、
 大山竜一、池田恵子 、宮森右京、渡辺聖、塚越洋、
 真野直樹、南雲聖広、西沢匡亮、越海智、川野太郎、
 寺井大介、寺田農、諏訪太朗、武井ダマセノ瑠珂、
 岩上希音、佐藤遙灯、奥出陽大、山田大翔、齋藤はるか、
 内野惣次郎、井上高宏、吉田順、新井啓介、山根一瑚、
 田中怜奈、長内文都、中濱壮亮、青山真利子、中野杏莉、
 しおつかこうへいさんほか。





評価 ★☆☆☆☆
nise!(14) 

nise! 14