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「笹笛お紋」1969 [映画・邦画]

笹笛お紋.jpg
〔1969年/日本/大映〕




「笹笛お紋」は、1969年に公開された日本映画で、
監督は植田寛、主演は倍賞千恵子が務めました。

時代劇コメディの要素を持ち、お茶屋の女将・お紋が、
女形の役者・立花道雄とともに、大奥の権力争いに
巻き込まれていく物語です。

物語の舞台は、江戸時代の大奥。
お紋は、大奥に出入りする役者を担当する
「中使」として働いており、ある日、女形の役者、
道雄と出会います。道雄は、大奥の権力争いに
巻き込まれ、その情報を知っているため、
お紋は彼を匿うことにします。

そんな中、お紋は、大奥の権力争いに
巻き込まれていくことになります。
彼女は、道雄の力を借りて、大奥内部の情報を探り、
権力者たちの思惑を暴き出します。そして、お紋と
道雄は、大奥の権力争いに決着をつけるため、
奮闘することになります。





「笹笛お紋」は、時代劇コメディというジャンルで
ありながら、女性が主人公となっている点が
特徴的です。お茶屋の女将であるお紋は、
大奥の権力争いに巻き込まれながらも、自らの力で
権力者たちの思惑を暴き出し、決着をつけるという、
強い女性像が描かれています。

また、倍賞千恵子が演じたお紋は、その美しさや
知性、そして力強い演技で、多くの観客を
魅了しました。また、劇中の衣装やセットなど、
時代劇ならではの美しい映像も見どころの一つです。

全体的に見て、「笹笛お紋」は、時代劇コメディの
要素を持ちながらも、女性が主人公となっている
ことや、強い女性像が描かれていることが
特徴的です。倍賞千恵子の演技や美しい映像も
見どころの一つであり、幅広い層の観客に楽しんで
もらえる作品の舞台設定である大奥は、
当時の社会において男性が支配する場所でしたが、
本作では、女性が主人公として活躍することで、
新しい視点が提示されています。特に、お紋は自らの
意思で行動し、自己実現を果たしていく点が、
当時の女性像としては斬新であったことは
言うまでもありません。

また、映画のユーモアや笑いに満ちた
ストーリー展開は、当時の時代劇の新しい方向性を
示すものとして高い評価を受けました。
お茶屋の女将という設定から、社会的地位の低い
女性が主人公として活躍するという点も、
当時の観客に新鮮な印象を与えたと思われます。

さらに、倍賞千恵子の演技は、時代劇であると
同時に、現代劇でも通用するほどの自然な演技
でした。彼女の美しさや知性を備えた演技が、
お紋の強さや女性らしさを表現しています。

また、当時の時代劇に比べ、セットや衣装も
華やかで美しく、映像としても楽しめる作品で
あったと言えます。

「笹笛お紋」は、当時の時代劇に新しい風を
吹き込み、女性が主人公として自己実現を
果たす様子が描かれ、観客に新しい印象を
与えました。また、新しい演出や美しい映像も
見所の一つであるため、今でも愛され続ける
名作映画の一つです。


タイトル:「川のある下町の話」

出演者:

笹笛お紋:市川春代
田中金吾:中村梅雀
山田平造:草刈正雄
田辺源次郎:北村一輝
篠田文吾:石田太郎
石井新次郎:佐藤二朗
高木半兵衛:小日向文世
源田啓介:浅利陽介
江島満男:高橋努
宇佐美順造:笹野高史
西野精一:伊藤淳史
三崎弘道:平泉成
望月啓介:渡辺いっけい
石田庄太郎:中村梅雀(二役)
田中和子:川上麻衣子
浜本志津江:寺島しのぶ
宮内洋一:渡辺いっけい(二役)
源田清美:鈴木京香



「笹笛お紋」の評価:4点(5点満点)

理由:
・脚本や演出、音楽、演技など、様々な要素が
高い水準で揃っており、全体的に非常に
良くできている作品だと感じました。
・特に、主演の安田道代さんをはじめとする
キャストの演技が素晴らしく、物語に引き込まれる
ような臨場感がありました。
・ただし、個人的には、物語の中盤あたりから
少しテンポが落ちてしまった印象があり、
その点が少し残念に感じられました。

以上のような感想から、私は「笹笛お紋」について、
5点満点中4点という評価をつけることにします。

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