「パンをふんだむすめ」1975 [テレビアニメ昭和]
〔1975年/日本/劇団かかし座〕
とある村に住むインゲルという美しい娘は貧しい家と
母親を嫌がり、いつも虫を痛ぶり殺して遊ぶ冷徹な少女。
ある日インゲルはお金持ちの家に貰われることとなる。
インゲルの生活は贅沢なものへと一変し、
お金持ちの夫婦は美しいインゲルを溺愛し、
好きなものはなんでも与えた。
そのためインゲルは更に美しくワガママな娘へと成長した。
そんな中、金持ち夫婦はインゲルに一度里帰りするよう
申し付けるが、汚い村には帰りたくないと思いながらも
しぶしぶ村へと向かった。
途中、大きなぬかるみに行く手を阻まれ、
靴が汚れることを嫌がったインゲルは
母親へのお土産にと持たされたパンを
ぬかるみに投げ入れそれを踏みつぶし渡ろうとした。
その瞬間!インゲルはパンとともにぬかるみの奥底へ
吸い込まれそのまま地獄へと落ちていったのだった!。
1975年(昭和50年)に、NHK教育テレビで放送され、
つい先週も再放送されたトラウマ影絵劇、
アンデルセン原作の「パンをふんだむすめ」。
悪いことをすれば、その報いを受けるという、
至極単純なストーリーなれど、劇団かかし座製作による、
芸術的ともいえる、完成度の影絵プラス、
昭和の実力派声優たちの名演、さらには一度耳にすれば、
一生離れることがないテーマソング!!。
山田美也子さん歌唱による、
「♪じごく~にお~ちた~~~~~♪」!!。
もう、並みの3歳児なら泣き叫んで逃げだすレベル!。
あまりにも強烈すぎるクセに度々、再放送されるため、
その度に被害者が増殖してゆく、怖ろしいEテレ番組の一作。
評価 ★★★☆☆
2019-08-05 11:00
nise!(14)