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「六神合体ゴッドマーズ」1982 [映画・アニメ]

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〔1982年/日本/東京ムービー新社〕




宇宙の征服を企てるギシン星の皇帝ズールによる、
地球侵略が開始された。地球防衛を任務とする
クラッシャー隊の隊員、明神タケルは戦いの中、
自分が17年前、ズールによって地球征服のために
送り込まれた存在であることを知る・・・。

だが、地球人として育ち、この星を愛するタケルは、
世界各地に眠るガイヤーら六体のロボットを目覚めさせ、
六神合体を完成させる。

ゴッドマーズを操りギシン星の刺客に挑み、
戦い続けるタケルの前に暗殺者として現れたのは、
実の兄、マーグの姿であった・・・。





「魔法使いサリー」「仮面の忍者赤影」「ジャイアントロボ」の
横山光輝先生が1976年(昭和51年)に
秋田書店・少年チャンピオン誌上に連載した「マーズ」を
原作とし、あまりと言えばあんまりなラストに驚愕した
東京ムービー新社が「より」テレビ向けに、
「より」痛快ロボットアクションに調理、味付けし
1981年(昭和56年)より、日本テレビ系で放映開始した
「六神合体ゴッドマーズ」。


この作品は日本のテレビアニメの歴史を色々と塗り変えた。
今でこそ「キャラ萌え」とか「○○推し!」など、
アニメキャラクターを実在のあいどるのように扱うのは、
ファンにとって「普通の行為」なのだが、
まだ、そんな言葉すらなかった時代に、
作品に登場する「マーズ」と「マーグ」の兄弟に人気が集中。

アニメ雑誌に「マーグが(もうすぐ)死ぬ!」と掲載されるや、
ファンによる助命嘆願の署名運動が行われる。

署名空しく、やっぱりマーグは死亡。
ファンを集めて、マーグのお葬式が開催される。
アニメキャラクターの葬式なんて、「あしたのジョー」の
力石徹とマーグぐらいなものであろう。

さらにエキサイトしたファンによる署名運動は、
この作品の映画化嘆願に路線変更。10万名ものファンの熱意に
押されて制作・劇場公開されたのが本作なのである。

アニメファンが熱かった時代の愛の金字塔的作品、
それが「六神合体ゴッドマーズ」なのであった。

補足ながら、原作漫画版「マーズ」の
あまりにもあんまりなラストシーンとは・・・。

主人公は地球人類を守るため、戦いぬいて
平和を取り戻したのだが、安堵した人々は目の前で
争いをはじめる。

ベックリする主人公。

「ボクはこんなみにくいモノを守ってきたのか…」。

絶望した主人公は封印された言葉を叫ぶ。

「ガイアー!!」。

その瞬間、この宇宙から地球は爆発四散した。完。

・・・えぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~!。

さすがにこれはテレビアニメには出来んわぁ~~~~。





評価 ★★★☆☆

nise!(11) 

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