「愛に乱暴」2024 [映画・邦画]

〔2024年/日本/東京テアトル〕
夫の実家の敷地内に建つ“はなれ”で暮らす桃子は、
義母から受ける微量のストレスや夫の無関心を
振り払うように、センスのある装い、手の込んだ
献立などいわゆる「丁寧な暮らし」に勤しみ
毎日を充実させていた。
そんな桃子の周囲で不穏な出来事が起こり始める。
近隣のゴミ捨て場で相次ぐ不審火、失踪した愛猫、
不気味な不倫アカウント…。
桃子の平穏な日常は、少しずつ乱れ始める。
愛「に」乱暴?
乱暴な愛ではなくて「に」?
ますます日本語がおかしくなってるよなぁ・・・、
でも、きっと何か意味があるんだろうなぁ・・・と
思いつつ見てみる。・・・意味はなかった。
別に「愛は乱暴」でも「愛よ乱暴」でも、
「ランボー3/怒りのアフガン」でもよかったようだ。
見終えた後、あまり後味のよい作品ではなかった。
前半はどこにでもある普通の家庭の日常が淡々と
退屈に描かれる。
その後、旦那が絶賛浮気中なのが見ている者に
知らされる。だからあんなに気のない顔してんのか…。
浮気相手と話をしてほしいと告げる旦那。
嫁の江口のりこはてっきり、平謝りに謝られて、
もう二度と会いません!と泣きながら逃げ出すぜ…、
と待ち合わせ場所に行くと、旦那から切り出されたのが、
彼女は妊娠中なんでオレと別れてくれ。
おいおい、のりこはこの後、旦那とメシ食って帰る気
マンマンでこの場に来てるんだぜ?なのに。
縋るのりこの手をふりほどく旦那の冷たい描写がキツイ。
のりこものりこで非情になりきれない部分があり、
なんか、やられっぱなしで終わったなぁ・・・という
感じ。
あの床下から出てきたベビー服は一体なんだったのだろう。
そして、唐突に出て来る江口のりこの裸体。
そんな必然性は微塵もない作品なのに、監督が絶対に必要
なんだよ!と口説いたのだろうか・・・。
それよりも必要なのは、もっとヒートアップした
のりこの狂気だと思う。なぜもっと狂わない?!
■本編出演 江口のりこ、小泉孝太郎、馬場ふみか、水間ロン、
青木柚、斉藤陽一郎、梅沢昌代、西本竜樹、堀井新太、
岩瀬亮、風吹ジュンさんほか。
評価 ★☆☆☆☆
2025-01-22 12:00
nise!(16)
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