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「闘士ゴーディアン」1979 [テレビアニメ昭和]

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〔1979年/日本/タツノコプロダクション〕





天変地異によって一度文明が崩壊した地球。
人々が復興させた都市ヴィクトール・タウンは、
謎の組織マドクターに狙われていた。

街を守る警備部隊「メカコン」に入隊した青年、
ダイゴ大滝の前に、突然姿を現した巨大ロボット。
それは彼の父が開発した、プロテッサー、デリンガー、
ガービンの三体からなる合体ロボット
「ゴーディアン」であった。

ゴーディアンを受け継いだダイゴは、
街を、そして世界を守るためマドクター軍団に戦いを挑む。





「科学忍者隊ガッチャマン」「宇宙の騎士テッカマン」で、
日本のテレビアニメーションに本格SFアニメ路線を開拓した
タツノコプロダクションが1979年(昭和54年)に制作した
「闘士ゴーディアン」。

合体ロボットアニメ的にも、ポピーのオモチャ的にも、
本作は革命的な発明があった。

それまでのロボットは数機の戦闘機、メカが合体して、
巨大ロボットになる…というものが定番で、
それがあたりまえだったが、ゴーディアンは、
人間が小型ロボの中に入り、それが中型ロボに収納され、
大型ロボに収まり、はじめて「ゴーディアン」となる。

まるで、マトリョーシカか玉ねぎのように、
むいてもむいても人型が出てくるのである。

アニメはまぁ、自由自在に描けるのでそんな設定でも
問題ないが、ゴーディアンのスゴイところは、
超合金のおもちゃが!中にロボットがいくつも入っているのに、
それが邪魔することなく、ちゃんと関節を動かして
遊べるように設計されていた!。開発者、天才か?!。

昭和のおもちゃなんで、そんなに言うほど自由自在ではないが。

それでも子供たちには充分に「衝撃」であり、
超合金は大ヒット。東京12チャンネル(テレビ東京)、
日曜朝の放映という、決して恵まれた環境ではなかったが、
全73話というロングランを達成。

関西では当時、ネット局がなかったため、
番組販売という形で関西テレビが土曜の朝8時から放送。
そう、ほとんどの小学生が通学時間と重なり、
視聴することが叶わなかったのである。

関西っ子がゴーディアンをまともに再見できたのは、
後に開局したテレビ大阪での再放送だったんではなかろうか。

本作は再放送時に「分身合体 闘士ゴーディアン」と改題され、
タイトルコール付きのオープニングフィルムが存在する…、
らしいのだが、お目にかかったことがない。

久々に第1話を見返したが、肝心のロボットが、
ラスト1分にしか出て来ない、まったく活躍しない。
当時のスポンサーは寛容だったんだなぁ…。





評価 ★★★☆☆
nise!(11) 

nise! 11