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「ミクロイドS」1973 [テレビ番組関連]

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〔1973年/日本/東映動画〕



万能の科学が発達した現代社会。

だが、その陰では異常進化し知能まで身につけた蟻・ギドロンが、
改造昆虫を率いて人類征服にのりだしていた。

ギドロンによって改造され、脱走に成功したミクロ化人間の3人、
ヤンマ、アゲハ、マメゾウと、ギドロンの存在を知った少年・学は
人類の未来を守るため、学の父であり、
ミクロイドたちの理解者、美土路博士の力を借り、
ギドロンの脅威に敢然と孤独な戦いを挑むのであった・・・。




1973年(昭和48年)、東映動画(東映アニメーション)が
TBS系の「8時だョ全員集合」に対抗すべく、
土曜の夜8時代というちょっとオトナな時間帯に
「人造人間キカイダー」とともに放映された「ミクロイドS」。
原作は「ジェッターマルス」「サンダーマスク」の手塚治虫先生。

週刊少年チャンピオンに連載開始された当初は、
「ミクロイドZ」というタイトルでスタートしたのだが、
テレビアニメ化が決定し、そのスポンサーがセイコー時計に決定。

主題歌も一度は「Z」で収録されていたが、放送直前に、
「Z」って、ライバル会社の「シチズン」を連想させね?と、
もの言いがつき、セイコーの「S」に急遽変更された。

昔はこの手のスポンサーに配慮してタイトル変更ってのが、
よくあったようで、有名なところでは「魔法使いサリー」が、
「サニー」で進んでいたのに、自動車の名前とかぶるじゃん!とか。


科学万能の世の中に警鐘を鳴らす、
本作は今こそ見なおされるべき傑作。

「心を忘れた科学には幸せもとめる夢がない」。

便利さに慣れた我々は常にこのフレーズを
心のどこかに留めておくべきではなかろうか・・・。



評価 ★★★☆☆

nise!(17) 

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