「宇宙刑事シャイダー」1984 [テレビ番組関連]
〔1984年/日本/東映〕
地球人・沢村大は銀河連邦警察にスカウトされ、
バード星の宇宙刑事養成所で訓練を重ねていた。
不思議界フーマによって銀河中の星が次々と消滅させられ、
銀河連邦警察は急遽訓練生をも動員して
各惑星の警備にあたらねばならなくなった。
コム長官は沢村大に「シャイダー」のコードネームを与え、
地球担当宇宙刑事へと任命した。
訓練生の女宇宙刑事アニーと共に、
大は超次元戦闘母艦バビロスに乗り込み、
故郷である地球へと旅立つのだ。
変身のキーワードは「焼 結!」。
1984年(昭和59年)、「宇宙刑事ギャバン」
「宇宙刑事シャリバン」に続き、地球防衛の任務についた
第3の男、その名は沢村大。
東映メタルヒーローシリーズ、堂々の第3弾にして完結編、
「宇宙刑事シャイダー」です。
主演の円谷浩さんは、かの特撮の神様と呼ばれる円谷英二監督の孫。
「ウルトラマン」の円谷プロとライバル関係にある、
東映株式会社製作のテレビ番組に、敵対する会社の身内が・・・。
現在においても異例中の異例に思えるが、
これは「宇宙刑事シリーズ」の脚本を担当した、
上原正三先生による強力な推しがあったという。
上原先生は円谷プロ出身とも言える脚本家であり、
かつての恩義をこのような形で返す・・・、
そのかわり「シャイダー」の脚本は全部、自分が書くと公言。
なんとも「漢」なエピソードが存在する。
こうして、一年間に渡りシャイダーを演じた円谷浩さんであったが、
2001年、37歳の若さで急逝。
当時、テレビを見ていた子供たちが成長し、
「宇宙刑事」が再評価される昨今、もしご健在であれば…と、
思わずにはいられない。
評価 ★★★☆☆
2018-09-29 12:00
nise!(17)